ココナラでロゴやイラストの著作権譲渡をお願いする時の相場は?
ココナラなどでイラストやロゴを購入する際によく見かける、
- 商用利用OK
- 著作権は放棄しません
とは、具体的にどういう違いがあるのだろうか?
また、グッズの制作など二次利用をしたい場合や、著作権譲渡もお願いする場合の相場はどれくらいなのか?
この記事ではそんな著作権に関するカンタンな解説をしていきます!
ココナラでイラストやロゴの著作権譲渡をお願いする時の注意点
イラストやロゴを依頼するときは、依頼時に使用目的と期間などをしっかり話し合いましょう。
イラストやロゴを制作する場合、通常は購入後も制作者側に著作権があるので、イラストをいろいろな媒体に使うときは、
- 二次利用・三次利用…と使用料を支払うのか
- 著作権譲渡前提の依頼なのか
- 商用利用のみなのか
といったように使用目的や契約内容によって金額も大きく変わってきます。
まずは、商用利用・二次利用・著作権譲渡がどのように違うのかを理解しておきましょう!
※著作権譲渡の相場については後半で紹介します
そもそも著作権とは?
まず著作権についてカンタンに説明すると、制作物には2種類の権利が発生して製作者の権利が保障されます。
- 著作者人格権:譲渡不能な権利。イラストの改変禁止購入者が自作発言をするなど製作者の名誉を守るもの。
- 著作財産権:譲渡可能。広く著作権として認識されているのはこちら
著作権を譲渡してイラストの売買をした場合
- アイコンとして使用
- 雑誌の挿絵に使用
- 広告に使用…etc
- 実績として掲載するには購入者に確認が必要
- 二次利用でも使用料を取れなくなる
- 想定していない使いかたをされる
著作権の譲渡は立場によって使用のメリット・デメリットが明確に分かれるよ!
商用利用と著作権譲渡の違いは?
イラストやロゴの購入時に「商用利用OK」や「著作権譲渡はしていません」など書かれている場合がありますが、これはどういう違いなのか?
前の章で著作権について解説したように、著作権譲渡でイラストやロゴを購入した場合は商用利用との区別をつける必要は基本的にないので違いはありません。
しかし、著作権の譲渡はなしに購入した場合、商用利用と二次利用については違いを理解しておかないとトラブルのもとになるので注意しましょう。
ポイントは著作権・商用利用・2次利用で使用できる範囲や料金がかわってくるよってこと!
商用利用と二次利用の違いについて
購入した著作物を営利目的で使用すること
- 収益目的のYouTubeなどで使うアイコン
- イラストを使ったグッズ販売
- ロゴやイラストを名刺に使う
購入時の用途とは別の使用方法をすること
- アイコンとして購入したものを広告用ポスターに使う
- アイコンとして購入したものをグッズ化して販売する
- アイコンとして購入したものを冊子の挿絵に使う
商用利用と二次利用の違いを比較すると、非常に似た部分があることに気づくと思います。
商用利用OKでも注意すべきポイントは?
商用利用と二次利用の違いは「依頼時の契約内容によってかわる」と覚えておきましょう。
- YouTube用のアイコンに使用する→◎
- 上記のYouTubeアカウントで収益化する→商用利用
- 人気が出たのでアイコンを元にグッズ販売をする→商用利用+二次利用
このように「どういう目的でイラストを依頼したか」によって、商用利用か二次利用か変わってきます。
商用利用OKとしてイラストを販売していても、本来の目的以外にイラストを使用する場合には、通常二次利用としての使用料が発生します。
著作権でも説明しましたが、購入したからなんにでも使ってOKというわけではないので注意と、製作者への確認をしっかり取りましょう!
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イラストやロゴを著作権譲渡で依頼するときの相場について
イラストを依頼する際に、イラストの制作料金と著作権譲渡や二次利用の使用料は別でかかるものと認識しておきましょう。
- イラスト制作料金:依頼者の要望に沿ったキャラクターデザインや絵を描くのに必要な費用
- 二次利用の使用料:使用する媒体や制作したい数によって金額はバラバラ
二次利用の相場はこちら
イラストレーターのための支援団体日本イラストレーター協会(JIA)では使用料(追加媒体料)を次のように定めています。
日本イラストレーター協会では追加媒体料を次のように定めています。
二次使用料 7割
三次使用料 5割
四次使用料 5割
五次使用料〜 2割
しかしながら現実では予算的に難しい場合も多く、なかなかこの通りにはいかないので、話し合いでお互いの妥協点を見出します。
引用元:日本イラストレーター協会 イラストの料金と著作権に関して「イラストの流用について」より
たとえばイラスト作成に10,000円かかった場合、二次利用で7,000円、三次利用で5,000円…といった具合に、イラスト作成金額によって使用料は変わってきます。
イラストの著作権譲渡の相場は?
通常、日本イラストレーター協会では著作権譲渡の場合は、一次使用の2倍から3倍程度の料金設定にしていますが、その後に使用する可能性のある媒体をできる限り聞き出してから決めるようにしています。
引用元:日本イラストレーター協会 イラストの料金と著作権に関して「イラストの著作権に関して」より
著作権譲渡でイラストを依頼した場合、購入者側は、二次利用、三次利用と使用しても製作者に使用許可を取ったり、支払いをしなくてすむので、一次使用の2~3倍の料金設定と通常より高めの金額になっています。
しかし、著作権譲渡をすると製作者側としてはデメリットの方が多いので、フリーランスの絵師さんは著作権譲渡を受け付けていない場合も多くあります。
製作者側としてのメリットは1回の単価が大きくなるくらいで、それ以外にメリットはほとんどないので慎重な方が多いようです。
イラストレーター側の著作権譲渡をするデメリット
例えば、イラストの一次使用が25,000円の場合、2倍の50,000円で著作権譲渡をしたとします。
そのあとに、
- グッズ制作
- アニメ化
- DVD制作…etc
などキャラクターに人気がでて、さまざまな媒体に使用され続けても、著作権譲渡をしていたら最初の50,000円しか製作者には入ってこないので大損になります。
実際にあった「およげ!たいやきくん」の事例
イラスト関連ではないですが、多くの人が知っている「およげ!たいやきくん」の歌い手は、曲の買取契約(著作権譲渡)でおこなわれた為、23億円以上売り上げたにもかかわらず、印税が入らないので手取りは契約金の5万円のみ。
クリエイターとしては自分の作品に価値を見出して安売りしないというのが鉄則なんです。
お気に入りの製作者のグッズを安くほしい
イラストレーターやデザイナーの中には、SUZURIなどでオリジナルグッズを販売している人もいます。
あなたが作ったオリジナルではなく、推しのグッズが欲しいと考えている場合には、ファンであることを伝えたうえで出品の交渉をすれば依頼するより安くできる可能性もありますよ。
SUZURIは登録無料で、出品もカンタンなのでクリエイター側も参加するメリットが大きいので可能性はあります…!!
著作権完全譲渡のロゴをデザインするなら
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